A02. 闘争か逃走反応
- Professor M
- 1月7日
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更新日:2月4日

大事な試合では大きなストレスがかかりますが、アスリートにとってストレスというのは切っても切り離せないものです。ストレスというのは自然な状態から歪むことをいいます。そして歪みを与えているものをストレッサーと言います。
そして、ストレッサーへの反応は「不安の原始反応」と呼ばれており、Fight-or-Flight(闘争か逃走)反応を起こします。すなわち、ストレッサーに対して戦うか逃げるかの準備状態になるのです。

例えば、近くにライオンがいるとします。ライオンと戦うのか逃げるのかどうしようと迷っている状態です。いずれにしても、ストレッサーであるライオンが動いたら、すぐに察知して戦うか逃げないといけません。
そのために自律神経の交感神経が活発になって体内のアドレナリン濃度が上昇します。すると覚醒状態となり、すぐに手足を伸ばして動き出せるように筋肉は収縮、緊張します。そしてそれら筋肉が活発に活動できるように酸素を取り入れようと呼吸は早くなり、筋肉にエネルギーを運ぶために血圧や脈拍も上がります。またライオンが出すちょっとした物音や臭いにも気づかないといけないために知覚も敏感となります。
試合が近づいてくるに従ってストレス状態となってきて、眠れない、いろいろと考えてしまう、何となく手を握って力が入っている、何となく動悸がするなどという不安の原始反応を示します、まるで近くにライオンがいるような状態です。