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A03. ストレスとパフォーマンス

更新日:2月14日

 ストレスの強さとパフォーマンスのレベルには、ヤーキーズ・ドットソンの法則に従った関係があるといわれています。この法則ではストレスレベルが低いとパフォーマンスレベルは低くなり、一方でストレスが強すぎてもパフォーマンスレベルは低くなります。そして、最高のパフォーマンスができるような最適なストレスのレベルがあり、それがゾーンと考えられています。

 例をあげてみます。高校の校内球技大会のためにクラスでサッカー部員を除いてサッカーチームを作ったとします。練習試合として小学生チームと対戦するとしたら、どうなるでしょうか?勝って当然と思い、ストレスは低く、緊張感や絶対勝つぞという意欲も高まらないでしょう。

 ではこのクラスのサッカーチームがJリーガーと練習試合をするとしたらどうでしょうか?勝てるはずがないと考えて、勝とうという意欲はあまりわかず、ストレスが強すぎる状態となります。むしろ、圧倒されてケガをしないかなど恐怖感を感じるかもしれません。

 隣のクラスとの試合ではどうでしょうか?似たような力量で、頑張れば勝てると思って、闘争心が高まり、必死で戦うと考えられます。最適なストレスでモチベーションアップです。

 このように弱いストレスでは緊張感や意欲の低下が生じ、強過ぎるストレスでは闘争心は低下し、恐怖感が生じるかもしれません。一方で、頑張れば勝てそうだ」というときには、闘争心が高まり、必死で戦うという精神的な状態になります。この状態がゾーンです。好敵手、ライバルは似たような力を持っている人たちが競い合う関係であり、「頑張れば勝てそうだ」という思いから互いに意欲的に努力にし、お互いを育てることにつながります。

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