0315 「自分らしいプレーをする」は奥深い
- Professor M
- 3月15日
- 読了時間: 2分
更新日:3月19日

2025年3月14日、MLB開幕戦に来日しているドジャース1年目の佐々木朗希選手は「まずは自分らしくプレーして、その中で緊張とか不安とかはあると思うけど、プレーできたら」と話しました。実は、大谷翔平選手も2023年3月8日に侍ジャパンの一員として「WBCは初めてなので緊張するとは思いますけどね。うん。いつも通りの自分らしいプレーをまずはしたいなと思ってますし」と話しています。
共通するのは「自分らしいプレー」という言葉と「緊張」という言葉です。「自分らしいプレー」というのは非常に奥深い言葉なので、ここでスポーツメンタル的に深掘りしたいと思います。
「自分らしいプレーをする」という目標はパフォーマンス目標になります。そして、その目標を達成するためには、自分らしいプレーがどんなプレーで、「どうすればそのようなプレーができるかを知っていて、それを実施する」必要があります。これがプロセス目標になります。
アスリートなら当然「勝ちたい」とか「ホームランを打ちたい」「ノーヒットノーランをしたい」というような気持ちがあり、それは結果目標といいます。しかし、この目標は、相手が異常に調子いいとか偶然何かネガティブなことが起きたりして、達成が困難になる可能性があります。すなわち、自分の努力ではどうしようもない、自分ではコントロールできない要素が入ってきてしまうので、懸命に取り組んでも達成できるかどうかわからないということになります。そのため、勝てるかな、負けるかもしれないどうしよう、と、大きな「不安」や「緊張」が生まれ、パフォーマンスが低下してしまいます。従って、結果目標は目の前の目標とするには適していないことになります。
そこで、「結果を出すためには、自分らしいパフォーマンスをする。そのためにはそのパフォーマンスを達成するために必要なことに集中する」ことが重要であり、それが目標となります。そして、「まずは必要なこと」ができるように準備し、準備できたと思うと自信をもって、楽しんでパフォーマンスすることができるのだと思います。
大谷選手は「自分らしいプレーをする」というパフォーマンス目標を達成するための要件に十分な睡眠をとることも入れているようです。